カメラはできた、ここが始まりだ

基板を渡されてから一年くらいで、なんとかカメラを作り終えました

このカメラを買ってくれる予定のお客さんのところに持っていって

お見せしました

この時のカメラは1000x1000の解像度で500fpsぐらいのものでした

最近は一般的なカメラでも200fps以上のスローモーションは撮影できるので

あまり大した印象はありませんが、当時は、こんなカメラが作れるのかと

たいそう気に入ってもらいました。

私はこの時の会社にはアルバイトで入社して、一年間かけてカメラを作りました

カメラができるまではタダ飯喰らいで、心苦しかったですが。

このカメラで一年間で、5000万円くらいの売り上げが上がり

ようやく自分の食い扶持が稼げる様になりました。

一人前の社会人として大手をふって街を歩けます

小さな会社に入社して良かった事は、会社に依存しない生き方を常に意識する事ができる様になった事です

何しろ、4人しか働き手がいないこの会社、自分の分が稼げなければ会社と共に自分もアウト

その感覚はとても大事だったなと思います

今はもう少し安定しておりますが、気を抜いた事はありません

 

さて、食い扶持はカメラが稼いでくれる事になりましたが

そのままでは廃れていってしまうので、次の製品へと踏み出す訳ですが

 

人生は一筋縄では行かないのです・・・