古い情報ですが、仕事を辞める理由の一位は人間関係だそうです
私も人間関係は随分悩まされました。
私が見たところ、エンジニアと営業を比べるとやはり営業の方が人付き合いが上手で
更に言うと、ハードウェアエンジニアの方がその名前の通り柔軟性がないと思います
さて、私はカメラを完成させたところで、上司と揉め事を起こします
今考えれば私が悪いと自分でも思うのですが、当時の私はカメラを作ったばかりで、こう思っていました「せっかく稼げるもの作ったんだから、褒めてくれ・・・とは言わないまでも、一人前に扱ってくれ」
いつまで経っても褒めてもらえる事はなく、次の仕事の話になりました
次は光ファイバーです
画像信号を光ファイバーを通して延長して届ける仕組みです
みなさんどうですか?光ファイバーの仕組みを作れよって言われたらどう思います?
私は何から手をつけていいかわからずにパニックでした
会議を進める上司は、基板はできてるから2ヶ月で作れと言います
私はブチギレました、今日まで何を見てきたんだ、カメラ一つ作るのに1年かかったものを、こんなもん2ヶ月なんかでできるわけないだろう
私を無視して上司は会議を続けますが、言うことを聞いてもらえない私は私で上司を罵り続けました。
この事がもとで、15年くらいこの上司からは冷遇されます。
まあ自業自得なので、それ自体は仕方ないのですが
じゃあこの時どうすればよかったかと言うと、ただ聞いていれば良かったんですね
「なるほどなるほど」と言いながら。
私はこの当時、約束した以上は工期は守らなければいけないと思っていたので、その工期があまりにも非現実的だったので、頭に血が上がりました。
しかし、人間(この場合は上司)と言うのは、約束した納期が守れない事よりも、その場で自分に逆らった事の方が許せないのです。
結局、この上司とは反目したままで、自分が全てやっているプロジェクトであるにもかかわらず、ケースの設計の時すら、声もかけられずに進めていきました。
それから15年くらい、一緒に仕事をしていますが、ともかく私のやりにくい方へと進めていきます
ケーブルの試作をしたいと言っても予算を出さなかったので3万円自費で持ち出した事もあります(その程度のいじめで私は手を止めません)
仕様の検討も独自で行い、決して歩調を合わせる事をしませんでした
当時私は、この潰れかけた会社に力を貸すつもりで来ていました
実際に従業員4人程度の小さな会社にとって、私はあらゆる面で力になっていた自負がありました。
いつまでここにいるかもわからなかったので、未来の事まで考えながら行動してはいませんでした。
だから、その場で起きた事への怒りはその場で表現してきました。
嫌われる事も虐められることも大丈夫でした。
結果として私は15年、この上司の下で冷や飯を食うはめになります
それも別に大丈夫でした、生きてるだけで特に文句はなかったので。
ですが、今は反省しています
世の為人の為に自分の力を使いたいなら
今と未来を両方勘案して、少なくとも最善手を打つべきだったと思っています
上司が賞賛を欲しているなら、それはそうしてあげれば良かったと思います
結局人間関係を潤滑にするのも仕事の能力の一つで
大きな仕事をしたいのであれば、そういう所も気を使って
行く必要があるなと思います